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広告運用

広告運用の依頼先を選ぶ前に、確認しておく5つのこと

見積書の金額より、中身が気になる。

 公開 | 文:関 秀平(取締役副社長)

机の上で2枚の見積書を見比べ、ペンで同じ箇所を指している手元

「Google広告 代理店 福岡」で検索すると、「福岡の代理店◯選」といった比較記事がたくさん出てきます。会社の一覧を見るのは、候補を知るうえでは役に立ちます。ただ、一覧を見ても「自社に合うかどうか」は分かりません。違いが出やすいのは、会社名よりも契約の中身です。

このコラムでは、会社の名前は挙げません。広告運用(Google広告やMeta広告の設定・調整・改善を任せること)を外に頼むとき、契約前に自分たちで確認しておきたい項目を、理由つきで並べます。見積りが2〜3社から届いたときに、並べて比べる物差しとして使ってください。

契約前に確認したい5つの項目

確認したいのは次の5つです。どれも、契約してから「聞いていなかった」となりやすい部分です。

確認項目見ておくことなぜ大事か
料金の形広告費に対する料率か、固定金額か。最低手数料はあるか広告費が増減したときの支払いが変わるため
アカウントの名義広告アカウントは自社名義か。契約終了後にデータは残るか乗り換えるときに、過去の運用データを引き継げるかどうかが左右されるため
月次レポート何が載るか。頻度は。数字の説明があるか数字が読めないと、運用が良いのか悪いのか判断できないため
契約期間と解約最低契約期間はあるか。解約の申し出はいつまでか合わなかったときに、動けなくなるのを避けるため
含まれる作業LP修正・クリエイティブ・計測設定は含まれるか成果に効く作業が別料金になっていることがあるため

一般的な確認項目です。会社ごとに契約の条件は異なります。

料金の形とアカウントの名義は、最初に聞く

広告運用の料金には、大きく2つの形があります。広告費の何%かをいただく「料率制」と、毎月の金額を決めておく「固定制」です。どちらが正しいということはありません。料率制は、広告費が伸びれば運用側の収入も増える形で、広告で結果を出すことに腰を据える覚悟の表れとして、筋が通っています。固定制は、作業の量で金額を決める形です。立っている場所が違うだけです。

選ぶうえで押さえたいのは、自社の広告費がどのくらいか、という点です。たとえば手数料率が20%の場合、月の広告費が75万円で固定15万円と同じ金額になります。この考え方は料率制と固定制の分かれ目で計算しています。また、料金の形の違いそのものは料率制と固定制のどちらを選ぶかでまとめました。あわせて、最低手数料(広告費が少なくても最低これだけ、という金額)があるかも聞いておくと、少額で始めたときの想定外を防げます。

もうひとつ、見落とされやすいのが広告アカウントの名義です。広告アカウントは、運用の履歴と成果データが貯まる入れ物です。これが代理店名義で作られていると、契約を終えたときにデータを持ち出せない場合があります。自社の名義でアカウントを作り、運用する人には権限を渡す形かどうかを、契約前に確認してください。なお、媒体ごとの仕組みや権限の呼び方は変わることがあるため、最新の内容は各媒体の公式の案内で確認してください。

レポート・契約期間・含まれる作業を見る

月次レポートは、「何を見て、どう判断したか」まで書いてあるかが分かれ目です。表示回数やクリック数が並んでいるだけでは、運用の良し悪しは分かりません。どの数字を見て、次の月に何を変えるのかが説明されているかを、サンプルで見せてもらうのが確実です。頻度は月1回のことが多いですが、広告費が大きい時期は、途中の報告があるかも聞いておくと安心です。

最低契約期間は、「合わなかったときの出口」です。期間が長いこと自体が悪いわけではありません。広告は配信を始めてすぐには数字が落ち着かないことも多く、ある程度の期間を見る会社もあります。確認したいのは、期間の長さよりも、解約を申し出るタイミングと、解約後にアカウントやデータがどうなるかです。

含まれる作業は、見積書の金額が同じでも中身が違うところです。広告運用の料金に、LP(広告から飛んでくるページ)の修正、バナーや文章などのクリエイティブ制作、計測設定(広告の成果を数える仕組みの設定)が入っているのか、別料金なのか。「運用」だけを見て比べると、安い見積りが後から膨らむことがあります。含まれない作業は、いくらでやってもらえるのかまで聞いてください。

見積りを比べるときの質問例

次の質問は、そのままメールや打ち合わせで使えます。答えが具体的かどうかで、説明の丁寧さが分かります。

  • 料金は広告費に対する料率ですか、固定金額ですか。最低手数料はありますか。
  • 広告費を倍にした場合、または半分にした場合、毎月の請求はどう変わりますか。
  • 広告アカウントは、うちの会社の名義で作りますか。契約を終えたとき、アカウントとデータはうちに残りますか。
  • 月次レポートのサンプルを見せてもらえますか。数字の説明や、次月の提案は含まれますか。
  • 最低契約期間はありますか。解約の申し出は、何日前までですか。
  • LPの修正、クリエイティブの制作、計測の設定は料金に含まれますか。含まれない場合の費用はいくらですか。
  • 作業が増えるとき、金額を見直す場合は事前に相談してもらえますか。

2つ目と最後の質問は、固定制の会社だけでなく、料率制の会社にも聞いてみてください。請求がどう変わるかを先に説明してもらえれば、契約後に金額で行き違いが起きにくくなります。

外に頼むのは、まだ早いケース

依頼先を探す前に、いまは頼まないほうがいい場合もあります。ひとつは、広告費が月に数十万円以下の場合です。運用には広告費の大小にかかわらず一定の作業が発生するため、広告費が少ないと、運用費の割合が重くなります。そのぶん、広告に回せるお金が減ってしまいます。この場合は、まず自社で小さく試すほうが合理的なことがあります。

もうひとつは、計測ができていない場合です。広告から何件の問い合わせや購入があったのかが数えられないと、運用の良し悪しを判断できません。どこに頼む場合でも、成果を数える仕組みが先に整っているか、あるいは最初に整える作業が含まれているかを確認してください。

Play Valueの場合

Play Valueは、福岡市東区の販売支援・集客支援の会社です。Meta広告・Google広告の運用は、それぞれ月額150,000円(税別)からで、広告費の料率ではなく作業工数で決める固定金額です。150,000円は下限です。作業が増えるときは先に相談して見直し、広告を減らして作業が減れば、見直す前の金額に戻します。初月は初期設定の期間で、月額に含みます。

広告アカウントはお客様の名義で作り、権限をいただいて運用します。月次レポートもお出しします。福岡市・近郊は、訪問の交通費をいただきません。広告の内容はGoogle広告運用とMeta広告運用のページにまとめています。成果や順位の保証はしません。また、広告費が少ないうちは、固定制はどうしても割高になります。その場合は、先にそうお伝えします。まずは見積りの比較に使うだけでも構いません。お問い合わせはフォームから受け付けています。

よくある質問

この記事についての質問

料金の形は会社ごとに違い、広告費の何%かをいただく料率制と、毎月の金額が決まっている固定制があります。金額は広告費や作業の範囲で変わるため、同じ条件で2〜3社に見積りを出してもらい、含まれる作業まで並べて比べるのがおすすめです。

契約を終えたときに、過去の運用データを引き継げない場合があります。乗り換えや自社運用に切り替えるときに、一から作り直すことになりかねません。自社名義で作り、運用側には権限を渡す形かどうかを、契約前に確認してください。

頼むことはできますが、運用費の割合が重くなり、広告に回せるお金が減る場合があります。月の広告費が数十万円以下のうちは、自社で小さく試すほうが合うこともあるため、広告費と運用費の見合いを確認してから判断してください。

自社の場合はどうか、を一緒に考えます。

記事の内容について、自社に当てはめるとどうなるかというご相談も承っています。